ChatGPTやGoogleの「AI による概要」「AI モード」で自社が紹介されない、あるいは古い情報が出る。そのときに必要なのはAI専用の特別な対策ではなく、検索の基本が満たされているかとサイトの情報が正確かの点検です。Googleは「AI による概要や AI モードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もありません」と案内しており(Google検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、2026年9月29日確認)、OpenAIも、ChatGPTの検索に出るには検索用のクローラー(OAI-SearchBot)を止めないことが大切だと説明しています(出典は次の章)。

この記事は、中小企業・店舗のWEB担当者の方向けに、Google・OpenAI・Microsoftの公式資料で確かめられた範囲だけを使って、「出てこない」「古い情報が出る」ときに何を順に点検するかをまとめたものです。LLMO・AIOと呼ばれる一般的なノウハウは扱いません。

各社の公式の見解——何が必要で、何が不要か

まず、各社が自社の資料で何と言っているかを確かめます。ここが土台になるので、点検手順より先に押さえます。

Google(AIによる概要・AIモード)

Googleは、AI機能に表示されるための追加の要件も特別な最適化も不要としたうえで、技術的な条件を「ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります。これ以外に追加の技術要件はありません」と説明しています。同じページで、AI機能のために「新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップを作成する必要はありません。また、特別な schema.org の構造化データを追加する必要もありません」とも明記されています(Google検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、2026年9月29日確認)。

一方で、条件を満たしても表示が約束されるわけではありません。同じ資料に「インデックス登録と配信は保証されているものではありません」とあります。「AI に必ず表示される」と言い切る売り文句は、この一文と食い違います。

表示のされ方は、通常の検索と同じ仕組みで制御します。Googleは「検索に表示されるページからの情報を制限するには、nosnippet、data-nosnippet、max-snippet、noindex コントロールを使用します」とし、robots metaタグの説明ではnosnippetについて「すべての形式の検索結果(Google の場合: ウェブ検索、Google 画像検索、Discover、AI による概要、AI モード)に適用され、コンテンツが AI による概要と AI モードの直接入力として使用されることもありません」と書いています(Google検索セントラル「robots meta タグ、data-nosnippet、X-Robots-Tag の指定」、2026年9月29日確認)。つまり、これらの設定が入っているとAI機能にも出ません。逆に言えば、AI機能から外したいときも同じ設定を使います。

AIの学習を断る設定と、検索に出るかどうかは別です。Google-Extendedというrobots.txtのトークンは、Geminiモデルのトレーニングやグラウンディングに自社の内容を使わせるかを管理するもので、「Google-Extended が Google 検索でのサイトの登録に影響したり、Google 検索でのランキング シグナルとして使用されたりすることはありません」と説明されています(Google検索セントラル「Google の一般的なクローラー」、2026年9月29日確認)。Google-Extendedは検索のAI機能を止める設定ではなく、AI機能から外したいなら上のnosnippetなどを使う、という整理になります。

OpenAI(ChatGPTの検索)

OpenAIは、用途の違う複数のクローラーを公開しています。ChatGPTの検索結果にサイトを出すためのクローラーはOAI-SearchBotで、「OAI-SearchBot を拒否したサイトは ChatGPT の検索の回答には表示されない(ナビゲーション用のリンクとして出ることはある)」「検索結果に出るには、robots.txt で OAI-SearchBot を許可し、公開している IP アドレスの範囲からのアクセスを許可することを推奨する」という趣旨が書かれています。学習用のクローラーGPTBotは別で、「GPTBot を拒否することは、そのサイトの内容を生成 AI の基盤モデルの学習に使わないでほしいという意思表示」とされ、両方の設定は互いに独立です。robots.txtを変えてから検索側に反映されるまで「約24時間かかることがある」とも書かれています(OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」、2026年9月29日確認。原文は英語で、引用は当社訳です)。

もう一つ、ChatGPT-Userというユーザーエージェントがあります。これは利用者の操作をきっかけにページを見に行くもので、「自動でウェブをクロールするものではない」「利用者の操作によるため robots.txt が適用されないことがある」「検索に表示するかどうかの判断には使われない」と説明されています。アクセスログにこの名前があっても、検索に出る・出ないの設定とは関係ありません(同上)。

OpenAIのヘルプでも、「公開されているサイトはどれも ChatGPT の検索に出る可能性がある」「要約やスニペットに含めるには OAI-SearchBot をブロックしていないことを確認する」「出したくないページには noindex の meta タグを使う。ただしクローラーがそのページを読める状態でないと meta タグを読み取れない」と案内されています(OpenAIヘルプ「Publishers and Developers - FAQ」、2026年9月29日確認。当社訳)。

Microsoft(Bing・Copilot)

MicrosoftはBingのウェブマスター向けガイドラインで、「Bing と Copilot の検索体験は、従来の検索と同じクロール・インデックス・ランキングの土台に依存している」とし、SEOの基本がそのままAIの回答や引用の対象になる条件だと説明しています。robots.txtは「クロールのアクセスを制御するものであり、インデックス登録を制御するものではない」、Bing検索・Copilot・グラウンディングAPIに出したくないURLにはNOINDEXを使う、とあります。加えて、NOARCHIVEを付けるとCopilotの回答とグラウンディングに内容が使われず、NOCACHEを付けるとCopilotはURL・タイトル・スニペットしか使えなくなる、という表示側の制御も書かれています(Microsoft「Bing Webmaster Guidelines」、2026年9月29日確認。当社訳)。

3社の整理

Google(AIによる概要・AIモード) ChatGPT(OpenAI) Bing・Copilot(Microsoft)
検索のAI機能に出るための条件 インデックス登録済みで、スニペットが表示でき、検索の技術要件を満たす。追加要件なし robots.txtでOAI-SearchBotを止めない。公開IPからのアクセスを許可 Bingbotを止めない。従来の検索と同じ土台
AI機能から外す設定 nosnippet・max-snippet・noindex OAI-SearchBotを拒否、またはnoindex(クローラーが読める必要あり) NOINDEX(Bing検索・Copilot・グラウンディングAPIから外れる)。NOARCHIVEで回答への利用だけ止める
AIの学習を断る設定 Google-Extended(検索の掲載・順位には影響しない) GPTBotを拒否(検索の設定とは独立) ガイドラインには学習の項目なし

3社に共通するのは、検索の基本を満たしていればAI機能にも出る対象になるという点です。GoogleとOpenAIは専用の仕掛けを求めておらず、Microsoftも従来の検索と同じ土台に立つと説明しています。ここから先の点検は、その基本が実際に満たされているかを一つずつ確かめる作業になります。

「出てこない」ときの点検手順

上から順に確かめます。多くは無料で、管理画面とブラウザだけでできます。

  • Googleのインデックスに登録されているか(Search ConsoleのURL検査ツール)
  • robots.txtでGooglebot・OAI-SearchBot・Bingbotを止めていないか。CDNやセキュリティ対策のサービスで止めていないか
  • noindex・nosnippetが意図せず入っていないか(WordPressの表示設定を含む)
  • 営業時間・料金・所在地などの重要な情報が、画像やPDFではなくテキストで書かれているか
  • そのページに、サイト内のリンクからたどり着けるか
  • Googleビジネスプロフィールの情報が最新か
  • 表示が遅すぎないか、スマホで読めるか

1. インデックスに登録されているか

GoogleのAI機能に出る前提は「インデックスに登録されていること」なので、最初にSearch ConsoleのURL検査ツールに、出てほしいページのURLを入れて登録状況を確かめます。GoogleはAI機能の案内の中でも、技術的な問題の診断にはSearch Consoleを使い、Googlebotが実際に取得したHTMLはURL検査ツールで確認するよう案内しています(Google検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」、2026年9月29日確認)。そもそもSearch Consoleにサイトを登録していない場合は、そこから始めます。

登録されていない場合は、次の2〜3の項目を順に見ていきます。

2. robots.txtと、CDN・セキュリティ対策の設定

ブラウザで「https://自社のドメイン/robots.txt」を開き、Disallow: / のようにサイト全体を止める行が、User-agent: * や Googlebot、OAI-SearchBot、Bingbot に対して書かれていないかを見ます。GoogleはAI機能の前提として「クロールが robots.txt に加え、CDN またはホスティング インフラストラクチャで許可されていることを確認します」を挙げており、OpenAIも公開IPからのアクセス許可を推奨しています(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」、OpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」、いずれも2026年9月29日確認)。robots.txtが問題なくても、CDNやWAF(不正アクセス対策)が海外からのボットをまとめて弾いている場合があるので、その設定も確認の対象です。

OpenAIの資料どおりなら、OAI-SearchBotを止めているとChatGPTの検索の回答には出ません。「AI に学習させたくない」つもりでGPTBotと一緒にOAI-SearchBotまで止めていないか、robots.txtを見直してください。両者は独立した設定です。

3. noindex・nosnippetが意図せず入っていないか

サイト公開前の作業用に入れたnoindexが残っていると、Googleの検索にもAI機能にも出ません。Googleは、WordPressなどのCMSには「検索設定ページなど、meta タグについての情報を検索エンジンに伝えるための手段が用意されています」と説明しています(前掲のGoogle「robots meta タグ」の説明、2026年9月29日確認)。WordPressの場合は「設定」→「表示設定」にある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェック項目が該当します。ここにチェックが残ったままになっていないかを確かめてください。

nosnippetやmax-snippetが入っている場合も、GoogleのAI機能には使われません(前掲のGoogle「robots meta タグ」の説明)。ページのソースで <meta name="robots" の行を検索し、noindex・nosnippet・max-snippetが意図せず入っていないかを確かめます。

4. 重要な情報がテキストで書かれているか

GoogleはAI機能の基本として「重要なコンテンツはテキスト形式で提示します」を挙げ、Microsoftも「画像や動画はページの主要なテキストを補強するものであり、トピックを理解するための唯一の情報源にしてはならない」としています(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」、Microsoft「Bing Webmaster Guidelines」、いずれも2026年9月29日確認)。料金表が画像1枚だけ、営業時間が画像のバナーの中だけ、メニューがPDFだけ、という状態なら、同じ内容を文字として本文に書きます。

Microsoftのガイドラインには、事実や定義を明示すること、重要な情報をそのページ自体に見える形で置くこと、大事な情報をページの前半に置くことも挙げられています(同上)。社名・所在地・営業時間・料金の目安・対応エリアは、会社概要や店舗案内のページに、コピーできる文字として書いておくのが基本です。

5. サイト内のリンクからたどれるか

Googleは「コンテンツがウェブサイトの内部リンクから簡単に見つけられるようにします」を基本として挙げ、Microsoftも「重要な URL はすべてクロール可能な内部リンクからたどれるようにする」としています(同上)。メニューにもどのページからもリンクされていない「孤立したページ」は、公開していても見つけてもらえないことがあります。出てほしいページが、トップやメニュー、関連ページからリンクされているかを確かめてください。

6. Googleビジネスプロフィールが最新か

GoogleのAI機能の基本には「Merchant Center とビジネス プロフィールの情報が最新のものであることを確認します」も含まれています(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」)。店舗・地域密着の業種で「近くの〇〇」と聞かれる場面では、サイトだけでなくプロフィール側の営業時間・住所・電話番号も点検の対象です。整え方はGoogleビジネスプロフィール×公式サイトで地域集客を強くする方法にまとめています。

7. 表示速度とスマホ対応

Googleは「ユーザーにとって優れたページ エクスペリエンスを提供します」を基本の一つに挙げています(同上)。極端に重いページや、スマホで文字が読めないページは、AI以前に検索の基本で不利です。自分で確かめる手順はWEBサイトの表示が遅い原因と直し方を参照してください。表示の速さ・スマホ対応・画像の重さ・検索の基本(ページの題名・説明文・画像の説明文)・安全な接続(https)を一度に見るなら、サイト無料診断にURLを入れると採点されます(登録不要)。これはAI検索に出るかどうかを診断するものではなく、その手前の基本を確かめる道具です。

「古い情報が出る」ときの点検手順

古い料金や終わったキャンペーン、移転前の住所がAIの回答に出るとき、まず疑うのはサイト側に残っている古い情報です。GoogleのAIによる概要とAIモードは、回答を作るときに「裏付けとなる関連ウェブページを特定」して組み立てる仕組みなので(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」)、裏付けにされたページが古ければ回答も古くなります。

  • 旧料金・終了したキャンペーン・旧住所が、サイトのどこかに残っていないか(古いお知らせ、古いPDF、フッターの表記も)
  • 直したページの再クロールをリクエストしたか
  • 削除したページが404を返しているか。移動したページは転送(301)しているか
  • Googleビジネスプロフィールの営業時間・住所が最新か
  • 逆に、AIに出したくない情報が公開ページに残っていないか

まずサイトを直す。サイト内検索やGoogleで「site:自社ドメイン 旧料金の数字」のように検索すると、残っている古いページが見つかることがあります。Microsoftのガイドラインにも「事実や案内が変わったらコンテンツを更新する」「古い情報は削除または修正して、誤った情報が表示されるのを防ぐ」とあります(前掲のMicrosoft「Bing Webmaster Guidelines」)。

直したら反映を待つ。Googleは、変更が反映されるまでの再クロールについて「頻度に応じて、クロールには数日から数か月かかる場合があります」とし、Search Consoleからページの再クロールをリクエストできると案内しています(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」)。ChatGPTの検索側は、robots.txtの変更の反映に「約24時間」という目安が示されているだけで、ページ内容の更新がいつ反映されるかは公式資料に書かれていません(前掲のOpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」)。Bingについては、IndexNowでURLの追加・更新・削除を通知すると「Copilot の回答やグラウンディング結果での古い、または誤った URL の参照を減らせる」とされています(前掲のMicrosoft「Bing Webmaster Guidelines」)。

消したページは消えたと分かるようにする。Microsoftは、内容を完全に削除したときは404を返すこと、URLを移したときは301で転送することを求め、「適切に削除すれば、古い URL が検索に出たりグラウンディングで参照されたりするのを防げる」としています(同上)。古いページを「非公開にしたつもり」で、実はURLがそのまま残っている、というケースは点検の対象です。

ChatGPTが検索を使わずに、学習した知識だけで答えている場合の内容を、サイト側から直接書き換える方法は、OpenAIの公式資料には示されていません。サイト側でできるのは、検索で参照されたときに正しい情報が読まれる状態にしておくことまでです。

効果の確かめ方

AI機能からの流入は、いまの計測環境でもある程度は見分けられます。

Search Console。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されたサイトも「Search Console の全検索トラフィックに反映されます。具体的には、検索タイプが「ウェブ」のパフォーマンス レポートに含まれます」としています(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」)。AI機能の分だけを取り出す方法は、この案内には書かれていません。

ChatGPTからの訪問。OpenAIは「ChatGPT は参照 URL に utm_source=chatgpt.com という UTM パラメータを自動で付ける」ので、GoogleアナリティクスなどでChatGPTの検索からの流入を追跡できると案内しています(前掲のOpenAIヘルプ「Publishers and Developers - FAQ」、2026年9月29日確認。当社訳)。GA4の参照元/メディアや、ランディングページのURLパラメータで確認できます。

自分で聞いてみる。これは公式の仕様ではなく当社の勧めですが、自社の業種と地域で実際にChatGPTやGoogleのAIモードに質問し、答えと参照リンクを月に一度など決まったタイミングで記録しておくと、直した効果を追えます。一度の結果だけで判断せず、同じ条件で繰り返し記録することが前提です。

そもそもアクセス解析を入れていない場合は、そこからです。アクセス解析・計測設置(GA4)は4〜6万円で承っています(大手WEB制作会社の目安(当社調べ)は20〜50万円。今のサイトはそのままで計測だけ足す場合も、初期費用はかからずこの金額だけです)。計測を前提にした改善の進め方は問い合わせが来ないWEBサイトの共通点と改善策の「改善は『計測』とセットで」の章も参考になります。

やらないほうがよいこと

Googleのスパムに関するポリシーは、スパムを「検索システムを操作してコンテンツのランキングを上げる試みや、Google 検索の生成 AI 応答を操作する試み」と定義し、違反したサイトは「検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあります」としています(Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」、2026年9月29日確認)。AI向けと称した次の手法は、この定義にそのまま当てはまります。

  • 隠しテキスト——白背景に白い文字、画像の背後にテキストを置く、CSSで画面外に出す、フォントサイズや不透明度を0にする、といった「人間のユーザーには見えにくくする」配置。なお、アコーディオンやタブで開閉する内容は違反ではないと明記されています(同上)。
  • キーワードの詰め込み——都市名や地域名の羅列、同じ語句の不自然な繰り返しなど、「ランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むこと」(同上)。
  • 中身の薄いページの量産——生成AIなどで「ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること」は「大量生成されたコンテンツの不正使用」にあたり、検索から除外されることがあります(同上)。

Microsoftのガイドラインも、「Bing や Copilot が使う言語モデルを操作したり妨げたりする目的のコンテンツを加える試み」は表示の抑制や除外の対象になるとし、キーワードの詰め込みについて「引用や AI の回答を誘発するためではなく、利用者のために作る」と書いています(前掲のMicrosoft「Bing Webmaster Guidelines」)。

「AI に必ず表示される」という約束はできません。Googleは「インデックス登録と配信は保証されているものではありません」とし、Microsoftも「GEO(生成 AI 向けの最適化)は AI 体験でのグラウンディングや引用を保証しない」と明記しています(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」、Microsoft「Bing Webmaster Guidelines」)。当社もお約束はできません。できるのは、上の点検で「出る条件を満たし、正しい情報が読まれる状態」に整えることまでです。

NorenUpでできること

この記事の点検は、多くの項目をご自身で進められます。制作会社に頼む部分があるとすれば、次のような範囲です。

  • 標準リニューアル 25〜40万円——下層ページも含めWordPressで作り直し、情報の並び替え・動線の見直し・SEOの初期設計まで行います。この記事でいう「検索の基本」のうち、クロールできる作り・内部リンク・ページの題名と説明文の設計はここに含まれます。構造化データは含みません。
  • SEO強化(構造化データ) 8〜13万円(大手WEB制作会社の目安は30〜100万円)——会社情報・FAQ・記事などをコンピュータが読める形式で埋め込み、リッチリザルトなど検索結果の見え方を整えるための機能です。Googleの公式資料のとおり、AI機能に出るための必須条件ではありません。入れる場合も「構造化データをページに表示されるテキストと一致させます」というGoogleの基本に沿って、見えている内容と食い違わないようにします。
  • アクセス解析・計測設置(GA4) 4〜6万円——上の「効果の確かめ方」のための土台です。

スマホ非対応・自分たちで更新できない・表示が極端に遅いなど、土台に問題がある場合は、部分的な点検より作り直しのほうが早いことがあります。判断の目安は作り直すべき“古いWEBサイト”のサイン7つをご覧ください。機能の一覧はできること(機能の実例)にあります。

よくある質問

「LLMO 対策」「AIO 対策」のサービスを勧められました。必要ですか?

GoogleはAIによる概要・AIモードについて「特別な最適化を行う必要はない」「特別な schema.org の構造化データを追加する必要もない」としています(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」)。提案の中身が、この記事の点検項目(インデックス・robots.txt・テキスト化・古い情報の整理・内部リンク)に当たるなら、名前が何であれ検索の基本の整備です。「AI に必ず出る」「専用ファイルを置けば出る」という説明なら、公式の見解と食い違うので、根拠を尋ねてください。

AI向けの専用ファイルは置いたほうがよいですか?

Googleは「新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップを作成する必要はありません」としています(同上)。OpenAIとMicrosoftの資料にもAI専用のファイルを置くという条件はなく、robots.txtでクローラーを止めないこと、noindexなどの一般的なmetaタグを正しく使うことが中心です。

GPTBotを止めるとChatGPTの検索に出なくなりますか?

OpenAIの資料では、学習用のGPTBotと検索用のOAI-SearchBotの設定は独立しており、「OAI-SearchBot は許可して検索結果に出しつつ、GPTBot は拒否して学習には使わせない」という設定ができると説明されています(前掲のOpenAI「Overview of OpenAI Crawlers」)。学習を断りたいだけなら、止めるのはGPTBotだけにします。

構造化データを入れればAIに出やすくなりますか?

GoogleはAI機能のために特別な構造化データは不要とし、入れる場合は表示されているテキストと一致させることを求めています。Microsoftも「構造化データはグラウンディングの明確化に役立つことがあるが、表示やグラウンディングのトラフィックを保証しない」としています(前掲のGoogle「AI 機能とウェブサイト」、Microsoft「Bing Webmaster Guidelines」)。リッチリザルトなど検索結果の見え方を整える目的で入れるのが本来の用途です。

古いサイトでも、この点検はできますか?

できます。robots.txt・noindex・テキスト化・古い情報の整理は、今のサイトのまま進められます。ただし、スマホで読めない・表示が極端に遅いといった土台の問題があると、AI以前に検索の基本で不利なので、その場合は作り直しと合わせて考えたほうが結果的に早くなります。

まとめ

  • Google・OpenAI・Microsoftのいずれも、AI機能に出るための専用のファイルや特別なマークアップは求めていない。条件は「検索にインデックスされ、クローラーを止めておらず、表示を止める設定が入っていない」こと
  • 「出てこない」ときは、Search ConsoleのURL検査、robots.txtとCDN・WAF、noindex・nosnippet、基本情報のテキスト化、内部リンク、ビジネスプロフィールの順に点検する
  • 「古い情報が出る」ときは、サイト側の古い情報を直し、再クロールをリクエストし、消したページは404か301にする
  • 隠しテキスト・キーワードの詰め込み・薄いページの量産は、各社のスパムに関するポリシーの対象。「必ず表示される」保証はどこにもない
  • 土台は検索の基本と正確な情報の維持。この記事の点検は、そのまま検索全体の点検にもなる

「robots.txt や noindex の見方が分からない」「古い情報がどこに残っているか一緒に探してほしい」という方は、お問い合わせからご相談ください。サイト全体の作り直しを検討中の方はかんたん見積もりで費用感をご確認いただけます。